孤独死の部屋に入れないときは?遺品整理前の特殊清掃|東京・神奈川
孤独死の部屋に入れないときは?ご遺族が遺品整理を行うための特殊清掃
特殊清掃のご相談で、私たちがよく耳にする言葉があります。
「片付けまで全部お願いしたいわけではありません。遺品は自分たちで確認しながら整理したいのですが、臭いが強くて部屋に入れないんです」
故人が残した写真や手紙、思い出の品を、ご家族の手で一つずつ確かめたいと考えるのは自然なことです。ただ、孤独死の発見までに時間がかかった室内では、強い腐敗臭や体液による汚染が発生し、玄関に近づくことさえ難しくなる場合があります。
そのようなときは、遺品整理をすべて業者へ任せるのではなく、先に必要な範囲の特殊清掃を行い、ご遺族様が室内へ入れる状態を整える方法があります。
遺品整理は自分たちで、特殊清掃だけ依頼することはできる?
結論からお伝えすると、可能です。
特殊清掃と遺品整理は、必ずセットで依頼しなければならないものではありません。「臭いと汚染を処理した後は自分たちで遺品整理をしたい」「形見や重要書類は家族で確認したい」など、ご希望に合わせて作業範囲を決められます。
ただし、室内へ入れる状態にするためには、芳香剤や消臭剤で一時的に臭いを弱めるだけでは足りません。体液が浸透した床材や下地など、臭いの発生源を確認し、必要な部分を適切に除去することが重要です。
なぜ部屋の外やエレベーター付近まで腐敗臭が広がるのか
孤独死が発生した室内では、時間の経過とともに体液が床材の継ぎ目や壁際へ広がり、床下や下地まで浸透することがあります。腐敗臭は室内だけにとどまらず、玄関ドアの隙間や換気経路を通じて廊下や共用部分まで漏れ出します。
現場によっては、エレベーターを降りた時点で臭いを感じることもあります。ご遺族様が室内へ入れないのは、決して気持ちの問題だけではありません。汚染された場所には衛生上のリスクがあり、防護具を着用せずに体液や汚染物へ触れることは避ける必要があります。
見た目だけをきれいにしたり、空間へ消臭剤をまいたりしても、床下に臭いの原因が残っていれば室内へ入れる状態にはなりません。遺品整理前の特殊清掃でも、原因箇所まで確認して処理することが大切です。
ご遺族様が遺品整理を行う前に必要な特殊清掃
作業内容は現場ごとに異なりますが、一般的には次のような工程を組み合わせます。
1.汚染範囲の確認
まず、体液がどこまで広がっているかを確認します。床の表面だけでなく、床材の下や壁際、家具の下まで確認し、臭いの発生源を特定します。
2.体液や汚染物の除去
汚染された床材や下地を必要な範囲で撤去し、体液や汚染物を除去します。表面だけを拭き取って終えると、時間が経ってから臭いが強くなることがあります。
3.室内の除菌・消毒
汚染箇所を処理した後、室内の状態に適した薬剤を使用して除菌・消毒を行います。ご遺族様が室内で遺品整理を進めることを考え、手を触れる可能性がある場所も確認します。
4.お部屋から玄関までの消臭
遺品整理では、室内を歩きながら仕分けや搬出を行います。そのため、亡くなられた場所だけでなく、お部屋から玄関までの通路を含めて消臭する必要があります。
5.臭気の確認と必要に応じた再施工
消臭作業後は臭気を確認し、必要であれば再施工します。汚染が建材の内部まで及んでいる場合は、床材や下地の追加撤去、専用塗料による臭気対策、原状回復工事が必要になることもあります。
実際の施工事例|キッチンでの孤独死後、ご遺族様が入室できる状態へ
今回ご相談いただいたのは、「自分たちで遺品整理をしたいので、部屋へ入れる状態にしてほしい」というご遺族様からのご依頼でした。
故人様はキッチンで亡くなられており、室内には強い腐敗臭が発生していました。施工前は、ご遺族様がエレベーターを降りたところで臭いを感じ、玄関へ近づくことも難しい状態でした。
現地を確認すると、体液はキッチンの床材と下地へ浸透していました。そこで、汚染部分を確認しながら床材・下地を必要な範囲で撤去し、体液と臭いの原因を徹底して除去しました。その後、汚染箇所と室内全体の除菌・消毒を行い、お部屋から玄関までの通路を含めて消臭作業を実施しました。
ご依頼内容:遺品整理前の特殊清掃
作業場所:キッチン
特殊清掃費:27万円
作業期間:約1週間
作業後は、ご遺族様が室内へ入り、ご自身で遺品整理を行える状態まで改善しました。
なお、上記の金額は今回の施工事例です。特殊清掃の費用は、汚染範囲、床や壁への浸透状況、消臭範囲、必要な作業日数によって変わります。現地確認を行い、必要な作業内容を明確にしたうえで見積りを確認することが大切です。
一時的な特殊清掃でも、原因除去を省いてはいけません
「遺品整理の間だけ入れればよい」というご希望であっても、汚染源を残したまま消臭剤だけで臭いを弱める方法はおすすめできません。
その場では臭いが軽くなったように感じても、室温の上昇や換気の状態によって再び腐敗臭が強くなる可能性があります。ご遺族様が室内で数時間にわたり遺品整理を行うのであれば、体液の浸透部分を確認し、臭いの原因に直接処置する必要があります。
特殊清掃では、「どこまできれいに見えるか」だけでなく、「何のために、どの状態まで整えるのか」を最初に共有することが大切です。セレンシアでは、ご遺族様が遺品整理を行いたい場合、作業時間や室内での動線も考えながら施工範囲をご案内します。
ご自身で部屋へ入る前に気をつけたいこと
強い腐敗臭や体液汚染が残る室内へ、無理に入ることは避けてください。特に、床に体液の跡がある、害虫が発生している、玄関の外まで臭いが漏れている場合は、先に専門業者へ相談することをおすすめします。
市販の薬剤を複数混ぜたり、汚染物を一般のごみとして自己判断で処分したりすると、体調不良や処分上のトラブルにつながることがあります。賃貸物件や管理物件の場合は、床材を剥がす前に管理会社や所有者へ確認することも必要です。
「少しだけ中を確認したい」という場合でも、まずは現場の状況を電話やLINEで伝え、安全に入れる状態かどうか確認してください。
東京・神奈川の特殊清掃に対応しています
遺品整理セレンシアでは、東京都・神奈川県で孤独死現場の特殊清掃、遺品整理前の一時処理、除菌・消毒、腐敗臭の消臭に対応しています。
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遺品整理をどこまでご自身で行うかも含めてご相談ください
遺品整理には、業者へすべて任せる方法も、ご家族で一つずつ確認しながら進める方法もあります。どちらが正しいということではなく、ご遺族様のお気持ちやご事情に合う進め方を選ぶことが大切です。
「遺品整理は自分たちで行いたいので、まず部屋へ入れる状態にしてほしい」
「臭いが強く、現場を確認できない」
「特殊清掃だけ依頼した場合の費用を知りたい」
このような段階でもご相談いただけます。現場の状態を確認し、必要な作業と、今は行わなくてもよい作業を分けてご説明します。電話・LINE・メールでご相談を受け付けています。
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