特殊清掃は何日かかる?作業期間と入室・引き渡しまでの流れ
特殊清掃をご検討中の方から、「作業は何日かかりますか」「いつから部屋へ入れますか」「退去日までに間に合いますか」とご相談いただくことがあります。
突然のことで時間に余裕がない場合、作業期間が分からないことは大きな不安になります。しかし、特殊清掃に必要な日数は、間取りだけで決まるものではありません。汚染の広がり、発見までの期間、臭いの強さ、家財の量、作業後に希望する状態によって大きく変わります。
この記事では、特殊清掃にかかる期間の考え方と、ご相談から入室・管理会社への引き渡しまでの流れを、現場対応の視点から分かりやすく解説します。
特殊清掃は何日かかる?
汚染が一部分に限られ、臭いの広がりも小さい現場では、数時間から1日程度で主な作業を終えられる場合があります。
一方、体液が床材の下まで浸透している、壁や天井、家財へ強い腐敗臭が染み付いている、残置物が多いといった現場では、数日から1週間ほど必要になることがあります。消臭後に時間を置き、臭い戻りがないか確認してから完了とする場合もあります。
そのため、お問い合わせの段階で「必ず1日で終わる」と判断することはできません。現場の状況と、ご遺族様・管理会社様が希望する仕上がりを確認したうえで、必要な工程と日数をご案内します。
作業期間を左右する6つのポイント
1.発見までの期間
亡くなられてから発見までの時間が長いほど、体液や臭いが床材、壁際、建具、家財などへ広がっている可能性があります。表面だけでなく床下まで確認する必要がある場合は、撤去・洗浄・乾燥・消臭などの工程が増えます。
2.汚染の範囲と床の構造
フローリング、クッションフロア、カーペット、畳など、床材によって施工方法は異なります。汚染が表面にとどまっているのか、床材の下やコンクリート部分まで浸透しているのかによっても作業期間が変わります。
3.腐敗臭が広がっている範囲
臭いが一室だけに残っている場合と、玄関、廊下、収納、エアコン、壁、天井まで広がっている場合では、処置する範囲が異なります。集合住宅では、共用廊下や隣接する住戸への影響も確認しながら進めます。
4.残置物や遺品の量
室内に家財が多く残っていると、汚染箇所の確認や消臭作業の前に、必要な物と処分する物を仕分ける工程が必要です。特殊清掃と遺品整理を同時に行う場合は、物量や搬出経路に応じた人員と日数を組みます。
5.建物の種類と搬出条件
戸建て、アパート、分譲マンションなど、建物によって作業条件が変わります。エレベーターの有無、共用部分の養生、車両を停められる場所、作業可能な時間帯、管理規約などの確認が必要です。
6.作業後に希望する状態
「ご遺族様が室内へ入り、ご自身で遺品整理を行える状態」と、「残置物をすべて撤去し、管理会社へ引き渡せる状態」では必要な作業が異なります。内装業者が原状回復工事へ入れる状態まで整える場合は、汚染した床材や壁材の撤去範囲も確認します。
お問い合わせから作業完了までの流れ
1.お問い合わせ・状況確認
建物の種類、間取り、発見までのおおよその期間、亡くなられていた場所、臭いの広がり、退去や引き渡しの期限などをお伺いします。臭いや汚染が強い場合は、無理に入室して確認する必要はありません。
入室前の注意点は、特殊清掃を依頼する前にしてはいけない6つのことでも解説しています。
2.現地確認・お見積り
現地で汚染箇所、臭気の範囲、床や壁の状態、搬出経路などを確認します。ご希望と期限を伺い、作業内容、人数、日数、費用をご案内します。
セレンシアでは、見積金額だけでは分かりにくい施工内容をお伝えするため、お見積書とあわせて作業工程をご説明しています。詳しくは、なぜ特殊清掃の見積りと一緒に作業工程報告書を送付するのかをご覧ください。
3.汚染箇所の除去・除菌消毒
安全対策と養生を行い、体液や汚染物を除去します。汚染した床材や必要な建材を撤去し、下地の状態を確認して洗浄・除菌消毒を進めます。
4.消臭作業
臭いの原因と広がりを確認し、現場に合わせた消臭作業を行います。建材内部まで臭いが浸透している場合は、表面の消臭だけでなく、追加の洗浄や防臭施工が必要になることもあります。
5.乾燥・臭気確認
洗浄や消臭の直後だけで判断せず、必要に応じて乾燥時間を設けます。時間を置いた後に臭いを確認し、追加作業が必要か判断します。この確認期間を含めると、実作業が1日でも完了まで数日を要する場合があります。
6.遺品整理・残置物撤去・引き渡し
ご依頼内容に応じて、遺品整理や残置物の搬出を行います。管理会社や内装業者へ引き継ぐ場合は、撤去した箇所や施工内容を共有し、原状回復工事へ進みやすい状態に整えます。
「作業が終わる日」と「室内へ入れる日」は同じとは限りません
特殊清掃では、作業員が現場を離れた時点で、すべてが完了するとは限りません。消臭剤や洗浄箇所の乾燥を待ち、臭い戻りがないか確認してから、ご遺族様や管理会社様に状態をご確認いただくことがあります。
また、特殊清掃で汚染と臭いの原因を処置した後、クロスや床材を新しくする内装工事が必要な場合もあります。特殊清掃の完了日、入室できる日、物件の引き渡し日を分けて考えると、予定を立てやすくなります。
実例:施工から約1週間後にご遺族様が入室
東京都世田谷区で、ご遺族様がご自身で遺品整理を行うための特殊清掃をご依頼いただいた事例があります。
作業前は玄関付近でも強い腐敗臭を感じ、室内へ入ることが難しい状態でした。汚染箇所の除去、除菌・消毒、室内から玄関までの消臭を行い、施工から約1週間後には、ご遺族様が室内へ入り、ご自身で遺品整理を進められる状態になりました。
同じ特殊清掃でも、目的が「すぐに家財を搬出すること」なのか、「ご家族が入室できる状態にすること」なのかで、確認する内容や完了の判断が変わります。詳しい施工内容は、孤独死の部屋に入れないときは?遺品整理前の特殊清掃でご紹介しています。
退去日や引き渡し期限がある場合は早めにお知らせください
賃貸物件では、退去日、管理会社の立会い、内装工事の開始日などが決まっている場合があります。期限があるときは、最初のお問い合わせ時にお知らせください。
現場の状況によっては、特殊清掃、遺品整理、残置物撤去、内装工事をすべて同じ日に終えることが難しい場合があります。優先する作業を整理し、関係者と日程を共有することで、無理のない工程を組みやすくなります。
賃貸物件や管理物件については、法人・管理会社様向けのご案内もご覧ください。料金の目安とご相談方法は、料金・ご依頼の流れでご案内しています。
東京・神奈川の特殊清掃はセレンシアへ
遺品整理セレンシアでは、世田谷区を中心とする東京23区・東京都内、横浜市、川崎市、相模原市など神奈川県内で、孤独死現場の特殊清掃、体液汚染箇所の除去、除菌・消毒、腐敗臭の消臭、遺品整理、残置物撤去に対応しています。
「何日で室内へ入れるようになるか知りたい」「退去期限までの工程を相談したい」「遠方のため立会いができない」といったご相談にも、現場の状況に合わせて対応します。
作業期間は現場ごとに異なるため、まずは分かる範囲で状況とご希望の期限をお聞かせください。
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